腰痛に対するベルトは骨盤に巻く

04. 🔨 装具・コルセット など

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「腰がいたいのよね。腰椎ベルトを巻いているのだけど全然よくならないの」

HANA
TAO

「どれどれ。これじゃ腹巻だね。腰痛の時はベルトを巻く位置に気を付ける必要があるんだよ。」

この記事「腰痛に対するベルトは骨盤に巻く」を実践すると、腰痛が楽になりますよ。

なぜなら、多くの人は腰痛があると腰椎ベルトを巻くことが多いようだけど、間違っている場合が非常に多いようです。

この記事では、ベルトの正しいつけ方について説明します。

記事を読み終えると、腰痛に対するベルトを正しく装着することができ、結果腰痛が楽になります

腰痛に対する腰椎ベルトは骨盤に巻く

腰痛に対する腰椎ベルトは骨盤に巻く

腰が痛くなるとベルトを巻く方は多いと思います。

確かにベルトを巻くと腰部が固定されて安心感がありますよね。

しかし、ベルトを腰に巻いてませんか?

腰が痛いのだから「腰」に巻くのが当たり前だと考えるのが普通のようですね。

腰に巻いてしまうと・・・、それは、「腹巻(はらまき)」です。

それでなかなか腰が良くならないって、そうですよね。

本来はベルトは「骨盤」に巻くのです。

腰痛の原因が仙腸関節にあることが多い

腰痛の原因が仙腸関節にあることが多い

腰部ベルトの目的は、骨盤内の関節(あまり可動性のない関節)を固定し、腰を正しい姿勢に矯正する目的のものなのです。

骨盤は、複数の関節(仙骨を中心に両脇に広がる腸骨、それに恥骨や坐骨など複数の骨によって構成される)やじん帯、筋肉によって支えられています。

それが運動や仕事による衝撃や習慣的にとっている悪い姿勢、それに出産などの何らかの理由により、骨と骨の結合部(関節)がズレたり、ゆるんだり、骨のかみ合わせが傾いたりします。これが俗にいう「骨盤のゆがみ」です。

この「骨盤のゆがみ」が起こる場所や起こり方により、腰や背中、時には骨盤から離れた肩や足首に痛みや動きの制限が引き起こされることがあります。そのため、人によって症状は様々です。

骨盤部分は、多様かつ繊細な神経ネットワークがあり、下肢の筋肉や骨盤内の内臓の機能を調整しています。骨盤のゆがみにより神経ネットワークの一部が影響を受けることで、下肢のしびれや痛み、便秘や排尿障害の一因になることが指摘されています

ベルトを骨盤に巻くと安定する


実際に多くの腰痛はレントゲンでも説明のつかない場合が多いのです。骨盤の各関節の小さなズレはレントゲンに映らないのです。

しかし、腰痛の方に対して骨盤の調整を行うと直ちに腰痛が軽減することがあります。

歩くことができずに這うようにして訪れた方が、ちゃんと歩いて帰られるなんてことも普通にあります。

骨に問題がある場合はこのようにはなりません。

だからといって、病院を受診する必要はないということではありません。きちんと骨に問題がないことを診断してもらうことはとても大切なことです。

試しに腰痛があるときに意識的に骨盤にベルトを巻いてみてください。全ての方が楽になるとは言えませんが、かなりの方が楽になると思います。

骨盤にベルトを巻くことで骨盤のゆるみが固定され、痛みが出にくくなっているのです。

腰椎ベルトの説明書にもちゃんと書いてある

腰椎ベルトの説明書にもちゃんと書いてある

マックスベルト me3の説明書から

箱の裏書にも使用説明書があります。

装着手順②の図示されている部分にベルトの上端をおへそより3cm程度上にするように記載されています。

そうすると腰骨をすっぽり包み込むように巻くことになり、骨盤自体が固定されるようになっています。

腰に巻くことで腹圧を高める腰部を安定させる作用もある

腰痛になる原因は中腰になったときに、腰椎に負荷がかかり、周囲の筋肉に過剰な緊張を与えてしまっていることです。

確かに、肋骨と骨盤の間には腰椎と呼ばれる椎体の部分しかなく、腰椎に負荷がかかるのも仕方のない部分です。

そこでコルセットを巻くことで腹圧が高くなり腰椎に加えて腰部全体が空気で満たされることにより安定します。

また、空気で満たされた状態になっていることで腰の動きを制限するため、中腰になったときに、腰椎にかかる負担が軽減されるわけです。

しかし、ベルトで腰痛そのものを治しているわけではないのです。腰痛を生じる動きを制限したり、筋肉をサポートすることで腰部を保護しているのです。

(注意)そのため腰椎ベルトを使っても腰痛が治まらなかったり、逆に強くなったり、長引くようであれば、専門の病院を受診するようにしましょう。腰痛の症状があっても、内臓の病気によって腰痛が出ている可能性もあります。
また、受診することで腰痛の原因がわかるとともに気をつけなければならないことを説明してもらえます。さらに、正しい腰椎ベルトのつけ方を指導してもらえたり、自身の筋肉のトレーニング方法を指導してもらえます。

腰椎ベルトは必要以上に使わない

腰椎ベルトは必要以上に使わない

ベルトは確かに使うと腰部が安定します。そして腰痛も軽減します。

しかし、痛みがないのにもかかわらず使い続けるのはかえって身体に悪影響を与えることになるのです。

さらに、長時間装着していると血行不良となるため、痛んだ組織を修復するための血流が阻害され、痛みが長期化することも考えられますので注意が必要です。

ベルトを使うことで腰が安定するということは、ベルトにより自身の筋肉を休ませることができるということなのです。

筋肉を休ませた状態を長くとっていると、やがて筋肉は弱くなり、筋肉だけの力で姿勢を保つことができなくなる恐れがでてくるのです。

そのため、ベルトは痛めた骨や筋肉を休ませるために一時的に使用し、ある程度痛みが落ち着いたらベルトを外し自身の筋肉をトレーニングし自身の筋肉でベルトの代わりを果たせるにようにすることが大切です。

そして腰椎ベルトは、腰痛を引き起こすような仕事や家事の時だけ使うようにしましょう。

腰痛の際はベルトを骨盤に巻く

腰椎ベルトは骨盤に巻くことで腰痛の原因となる骨盤のゆるみを固定し、腰痛を軽減させることができます。

ただし、腰椎への負担を軽減する目的で腹圧を高めるため腰椎の動きを制限する目的に使用する場合は、腹巻のように腰に巻くことで腰痛を軽減することもある。

まとめ

腰椎ベルトは腰ではなく骨盤に巻くものであることを解説しました。

骨盤に巻くことで骨折などのレントゲン等の画像で診断されない原因不明の腰痛の原因の多くに「骨盤のゆるみ」が関係しているようです。

腰椎ベルトはその骨盤のゆるみを固定することで腰痛が軽減します。

POINT ・腰椎ベルトは骨盤に巻きます。
・原因のわからない腰痛は骨盤のゆるみが原因と考えられます。
・ベルトをしても腰痛が軽減しない場合などは専門医を受診したほうがいい。

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TAO

悠々自適な経済的自由人に憧れながらも、人として何ができるか模索の毎日です。修士課程で複雑系システムに魅了され頑張らない人生が理想です。

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