「ううっ、なんや腰が痛いわぁ」。夜中に腰が痛くて目を覚まします。病院に行ったら「反り腰」って言われて、シップと痛くなった時の飲み薬をもらいました。ヘルニアとか手術するほどのことはないってことでホッとしました。でも、夜 寝てると腰が痛くて目が覚めます。しばらくすると治るかと思ってたけど、一向に収まりません。どうにかなりませんか。」
そこで、こういった病院に通院するほど悪くはないけど、反り腰が原因で夜に腰が痛くて目が覚める人に対して、正しい寝方について説明します。少しでも快適な睡眠の役に立てれば幸いです。
反り腰が原因の腰痛の方の正しい寝方について
正しい寝方
- 横向きで抱き枕を抱いて寝る
- あお向けで膝下に枕を置いて膝を立てて寝る
ダメな寝方
- うつ伏せで、枕を抱えながら寝る
- あお向けで脚を伸ばして寝る
反り腰が原因の腰痛の方の正しい寝方の理由
反り腰の方の場合、仰向けに寝ても腰が浮いてますよね。腰と床の間に手のひらが入るでしょ。するとちょうど肩甲帯と骨盤でブリッジしているようです。当然、その状態を長時間とると腰に負担がかかることは容易に想像できますね。
でも、そもそも腸腰筋が硬くなってしまって股関節が屈曲した状態になってしまっているので、骨盤が前傾してしまっているのです。そのため腰を過度に反らした状態のままで寝ることになってしまっているのですね。
これを治すためには腸腰筋を緩めてあげる必要があるのですが、ストレッチングは時間がかかるので、それまでは、他動的に緩めてあげる必要があるのです。そこで、股関節を曲げた状態にすることで、腸腰筋が緩むことを利用するのです。
実際に、仰向けで寝た状態で膝を立てると、股関節が屈曲した状態となって腸腰筋が緩み、結果、腰の反りが緩和されて腰と床の間の隙間が狭くなっていることを確認できます。
ただし、これは長く実施することはお勧めできません。
なぜなら、股関節を屈曲することで、骨盤を前傾させていた腸腰筋を緩めているのですが、この筋肉が長期間緩めた状態になると短縮した状態となり、柔軟性がますます乏しくなり、脚をまっすぐ伸ばした状態にすると伸けばした脚に引っ張られて骨盤の前傾がより強くなり、結果ますます反り腰が強くなってしまうことになるのです。
ですから、膝を立てて寝るのは一時的に睡眠を確保するための手段と考えてください。
その間に、反り腰に対して腸腰筋のストレッチングを行うことが大前提なのです。
反り腰による腰痛のヒトはこんなヒトです
- 夜や朝起きたときに腰が痛みで目が覚める
- 仰向けに寝ても腰が痛くなって長く寝れない
- ひどり肩こりがある
- 腰の中央より腰の下やお尻の上の方に痛みがある
- 出っ尻で姿勢が悪いといわれる
- 脚を組む習慣がある
臨床の中でも、肩こりがあるという事でリハビリに来られた方を評価していると、腰も痛いと言われることが多いんです。
そこで、腰も診てみると反り腰なんですね。どちらが先かは別にしても、関連していることが多いですね。
それと、出っ尻、今流行りのプリ尻ならいいですけど、お尻が後ろにつき出ていて体のわりに大きいんですね。
本人もかなり気にしているようで、治療に慣れた頃になって、「先生、私のお尻って大きいんです、どうにかならないですか?」なんて相談があります。
実はこれ、反り腰の方の特徴なので、その点を踏まえて運動を指導していきます。
夜間の反り腰による腰痛の原因を考えてみる
寝がえりの回数が少ないことが原因の一つと考えられます。寝がえりが少ないと、特定の部位に長時間ストレスが掛かっていることになります。そのため、通常は寝返りをして特定の部位に負担がかからないように寝返りをしています。
では、どうして定期的な寝返りができないのでしょう。
それは、自律神経にも問題があると考えられています。
自律神経とは、無意識に身体の調整を行っている神経です。この自律神経が乱れると心身にさまざまな影響を与えることが知られています。
睡眠の寝返りに関与するのは、リラックスに働く副交感神経で、深い眠りが妨げられているため、寝返りが少なくなっていることが考えられます。
すると、痛みの悪循環が形成されてしまい、抜け出せなくなってしまうのです。つまり、寝返りが少なくなる→腰痛が強くなる→交感神経が興奮する→副交感神経が抑制される→寝返りが少なくなる、といった状態です。
膝を立てて寝ても反り腰による腰痛が軽くならないのはなぜ?
ベッドやマットレスがヘタッている
ベッドやマットレスの耐用年数は10年といわれてます。しかし、体重が重い人や寝相がいい人は5年ほどでしょう。なぜなら、体重の重い人や寝相がいい人はマットレスの一か所に負担がかかってしまっているのです。一か所に同じ力が長時間かかるとマットレスの一部分のみが変形してしまって他はきれいなのにその部分だけヘタッてしまうのですね。
寝相が悪いのは体にとってもマットレスにとってもいいことなのですね。
やわらかいベッドやマットレスは腰痛には悪影響か!?
でも、寝相がいいのはマットレスが原因かもしれません。マットレスが柔らかすぎてあるいは一か所だけがヘタッてしまって寝返りしようにもできない状態になっていることが原因なのかもしれません。そうなると、硬いマットレスの方が身体を支えて自然な寝がえりを促すので慢性的な腰痛を軽減するのに有効だということがわかります。
返品制度を利用して自分に最適なマットレスを選ぶ
つまり、低反発マットレスよりも高反発マットレスの方が寝返りをしやすいというわけです。でも、購入しようと思ってお店に行っても高反発マットレスにも結構種類があるんですよね。もちろん、低反発マットレスもあるんですが・・・。
それも結構な値段がするんですよね。
1日8時間の睡眠をとるわけですから、人生の約1/3は睡眠と考えれば多少高くても・・・、とはいえ、高価な買い物ですから、なかなか思い切れないのも事実です。仮に買ったとしても本当に腰痛が軽減されるのであればまだいいのですが、全然良くならなければ、使わなくなったりしたら勿体ないと思ってしまいます。
実際に自分に合っているかどうかは、やはり自宅で1~2週間試してみることが必要です。
そこで、返品制度がある商品を探して購入してみるのが一つの手立てではないでしょうか。注意したいのは引き取りの時に自宅に取りに来てもらえることが大切ですよ。
まとめ
1.反り腰が原因の腰痛の方の正しい寝方は、①横向きで抱き枕を抱いて寝る、②あお向けで膝下に枕を置いて膝を立てて寝る。
2.ただし、膝を立てて寝るのは睡眠を確保するための一時的な手段である。
3.やわらかいベッドやマットレスが反り腰や腰痛の原因となっている場合がある。
4.購入するなら返品制度を利用して最適な高反発マットレスを選択する。
2.ただし、膝を立てて寝るのは睡眠を確保するための一時的な手段である。
3.やわらかいベッドやマットレスが反り腰や腰痛の原因となっている場合がある。
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