サプリメントを勧められたけど効果はあるの?

07. 💊 お薬・サプリメント

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科学的に有効性は認められていません。しかし、効果がないとは言い切れないのが現状です。長く服用すると肝臓等に負担がかかるため、試しに飲んで効果があるならその間に運動療法でしっかり筋肉を付け、サプリメントに頼らない状態をつくるといいでしょう。

サプリメントの効果について、効果がないとは言い切れないようです。

かと言って、効果があるとも言えなのが現状ですね。

日本整形外科学会のHP(https://www.joa.or.jp/public/about/supplement.html)において、よくある質問に対する回答で、「一般にサプリメントとして販売されているものは、科学的データとして有効性が認められていないために保険では認められていません。しかし、全く効かないというデータもないのです。あるいは個人差があるということも可能性としてはありうると思います。(中略)現在市販されているものでも、科学的に有効性が明らかになれば将来厚労省が薬として認めることになると思います」としています。

効果がないとしている考え方には、分子構造の大きなサプリメントは消化器官で吸収されるときに分解されてしまうはずだから、経口から摂取したサプリメントが消化器官で吸収され、それが該当する部位に選択的に到達して補修するとはありえない、としていますよね。

たしかに、サプリメントもいくら抽出したといっても量は知れていますし、カプセルや錠剤になったとしても数グラムですよね。

それが、消化されたうえで、問題のある関節などに選択的に作用するとは考えにくいですね。

しかし、「この10数年ほどの間に、サプリメント・機能性食品成分に関する研究が顕著に増加し、安全性・有効性・経済性を示す一定の科学的根拠が構築されてきた。したがって、サプリメントは、高齢者医療において、標準治療の補完療法としての臨床的意義が期待される。」(蒲原 聖. 6.高齢者医療における機能性食品・サプリメントの臨床的意義. 日本老年医学会雑誌. 2014;51(2):141-3.)としています。

ただし、処方箋薬とサプリメントの併用に関しては、注意が必要です。

腰痛に用いられるサプリメントと効果について 否定的な解説

   この比較表は当サイト管理人の基準で比較したものです。

商品名 メーカーからの効能 解説
グルコサミン  グルコサミン  関節炎の進行抑制  ・関節痛への医学的データがなく、軟骨は再生しない。
 ・過量摂取によりインスリンの働きを低下させる
コンドロイチン  コンドロイチン  関節軟骨の修復と疼痛軽減  ・海外の研究報告で服用の有無で比較しても差がない。
 ・ワーファリン(血液サラサラ:抗凝固剤)の効果を増強

併用により過剰に摂取された薬物は肝臓で処理されるのですが、これが長期間にわたると肝機能障害を引き起こすことにつながる可能性があります。

したがって、サプリメントの効果を肯定する事も否定する事もできないのが現状ですが、効果がないにもかかわらず、長期間服用をつづけることは好ましくないという事です。

 一方で、サプリメントを利用する事で疼痛が軽減するようであれば、その間に運動を行う事で体自身でコルセットの代わりとなる筋肉を付けることができます。

そうなれば、サプリメントは必要なくなりますので、そのまま運動を継続する事で状態を維持する事ができますよね。

サプリメントもうまく利用する事で、腰痛対策の一役と成りうることが分かります。

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TAO

悠々自適な経済的自由人に憧れながらも、人として何ができるか模索の毎日です。修士課程で複雑系システムに魅了され頑張らない人生が理想です。

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